はれときどきくもり

人生晴れた日もあれば曇った日もある。いい時も悪い時も人生を楽しもう。

タスククエスト ーある日森の中ー

第十五話


頭がぼんやりする…。

すぐ近くで話し声が聞こえる。しかし、水の中から外の景色を眺めているように、外の音を聞いているように、曖昧模糊としている。あれは誰なんだ?何を話しているんだ?

「としは…、大サソリが…。」

ラジオのチューニングをゆっくり合わせるかのように、徐々に声がはっきりと聞こえてくる。

「傷自体はそれほど…、それより毒が…。」さっきから、何の話をしているんだ?

大サソリ、傷、毒…。
はっ!わたしはガバと立ち上がって、大声を出した。

「大サソリは倒したのか?幼なじみの彼女は無事か?」

わたしの周りから一斉に笑い声が聞こえる。この非常事態に、笑っている場合じゃないんだぞ!声を上げようとした瞬間、わたしの抗議の気持ちを吹き飛ばすように竜巻もかくやという大きな声が響いた。

「とし!二日連続で会議中に寝るとはいい度胸ね!」

ん?昨日もこんなことがあったような…。いや、そんなことを考えている場合ではない。今は会議中だった!「はいっ!申し訳ございません、係長。」わたしは深々と頭を下げた。

頭を上げたわたしの肩に、係長がポンと手を置き、「昨日も言ったけど、今日のテーマはこれよ!」とホワイトボードを指し示した。

『チェックリストの活用』

「その様子だと、昨日はずいぶん一生懸命勉強したようね。じゃあ、『伝説のタスク管理ツール探索係』のとしに発表してもらいましょう。」係長はわたしにウインクし、皆を振り返って大きく手を叩く。

同僚たちが楽しそうに拍手しながら、口々にはやし立てる。

「待ってました。」
「ロットの剣は見つかったのか?」

わたしは苦々しい顔で同僚を睨みながらも前に立ち、ホワイトボードに力なく書いた。

 

1.なぜチェックリストを使うのか?
2.良いチェックリストとは?
3.チェックリストの活用事例

 

書き終えると、ペンで『1.なぜチェックリストを使うのか?』をコンコンと叩きながら、ゆっくりと話し始めた。「そもそも、なぜチェックリストを使うのか?それは本当に必要なのか?まずはここをはっきりさせましょう。」

わたしは、再びペンでホワイトボードに_今度はやや元気を取り戻して_書いた。

 

1.忘れない
2.間違えない
3.頭を使わないから作業が早い
4.再現できる

 

「係長から以前にご説明がありましたが、チェックリストの利点はこの四つです。」わたしは、確認の意味を込め、同僚たちの顔をぐるりと見回す。しかし、そこには意外なことに、疑問符が浮かんでいる。

「え?聞いてないよ…。」
「だよな…。」
「うん。」

同僚たちがお互いに確認し合っている。

わたしは記憶違いかと焦り、係長に向き直り、「あれ?係長がお話されてませんでしたか?」と聞くと、「ええ、その話はしてないわ。」と難しい顔で答えた。勘違いしたから怒ってるのかな?と思ったが、細かいことは気にしないわたしは、気を取り直して話を続けた。

「では、改めまして。チェックリストを使う利点はこれです。もし、この四点に不安がないのなら、チェックリストを使わなくても良いでしょう。逆に、一つでも不安があるなら、チェックリストを使うことをオススメします。」

ふぅ、と一息ついて皆をぐるりと見渡し、「次に」と『2.良いチェックリストとは?』をペンで指し示しながら続ける。「良いチェックリストとは何でしょうか?」

わたしは、昨日徹夜で読んだ『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』を思い出しながら、ゆっくりと話し始めた。

「その答えをお話しする前に、悪いチェックリストの条件を考えてみましょう。それが分かれば、その逆をすれば良いチェックリストに近づくのではないでしょうか?では、そちらの方から順番にお答えください。」と、楕円形のテーブルについている同僚の一人を手で促す。

「うーん、曖昧でわかりにくいものかな。」
「では、次の方。」
「えーと、長すぎて使いにくいチェックリストはイヤかもね。」
「その次の方。」
「そうだなあ、難しい問いだけど…。例えば、現場を知らないデスクワーカーが作っているチェックリストかな。彼らは使う人をバカだと思っているから、すべての手順を書き出そうとして、脳を活性化させるのではなく眠らせてしまうからね。」

同僚たちは、ニヤニヤしながらいかにも悩むフリをしてすらすら答えてくる。さては、こいつらも『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』を読んだな。なんとなく負けた気持ちになりながらも平静を装い、同僚たちの発言をホワイトボードに書き留めた。

「それでは、今提示していただいた悪い点に留意して、良いチェックリストを考えてみましょう。今度は、そちらの方から逆回りで。」わたしは再び同僚を手で促す。

「そーーだなーー、わかりやすい、的確なものかな。」
「では、次の方。」
「えーーとーー、簡単に使えるものがイイネ。重要な手順だけを忘れさせないようにしたいね。」
「その次の方。」
「うーーんーー、なにより実用的なのかな。」

こいつら絶対楽しんでやがる。わたしはため息をつきながら、ホワイトボードに書き留めた。

「はい。皆さんご協力感謝します。『1.なぜチェックリストを使うのか?』『2.良いチェックリストとは?』について、まとめることができました。それでは、この二点を踏まえて、『3.チェックリストの活用事例』をご紹介します。どのような場合にチェックリストを活用できるか、具体的に議論しましょう。まず…」と、言いかけたところで、係長が割って入る。「その前に、少し休憩しましょう。15分後に、席に戻っておくように。」

同僚たちが伸びをしながら会議室から出ていくと、わたしは急に疲れを感じあくびをした。そこへ「とし、ちょっといいかしら?」と、係長が声をかけたので、急いで口を閉じ「ふゎい。」と気の抜けた返事をしてしまった。

「さっきのチェックリストの利点だけど、わたしから聞いたって言ってたわね。どこで聞いたのかしら?」世間話の体を装ってはいるが、その目は真剣だ。わたしは、なんとなく後ずさりしながら、思い出そうとした。

「えーと、どこだったかなあ。あ!そう言えば、森の中で聞いたような気がします。」答えながらわたしは自問する。森ってどこの森なんだ?

「森…ね。わかったわ、ありがとう。前半はなかなかいい出来だったわ。後半もその調子でよろしく。今のうちに休憩しておいてね。」と言うと係長はさっさと会議室から出ていった。

あの答えで納得したのか?森なんてこの辺りには無いじゃないか。いったいどこなんだよ?長年の付き合いで、どうせ呼びかけても戻らないことは分かっている。わたしは声にならない声で叫びながら、がっくりと肩を落とした。

解説

第十五話を読んでくださって、ありがとうございます。

さて、今回はチェックリストについての発表を行いました。個人的にはチェックリストはとても有用だと思っています。仕事に限らず、プライベートでも役に立つ場面がたくさんあります。
というわけで、次回はチェックリストの事例紹介です。具体例を挙げますので、どうぞお楽しみに

読者コーナー

今回も読者コーナーのお時間がやってきました。
今回は、第十四話へのコメントを掲載します。

今回コメントをくださった方々はこちらです!
(掲載は、時間が早い順番です。)

じーにーさん、コメント採用させていただきました。そして、今回もありがとうございます。

ひろきさんも『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』を読まれたんですね。「すでに、と言うわけだな。」とこのコーナーでもジョジョネタを挟んでしまうくらいジョジョ好きです。

ひろきさん、情景が目に浮かぶと言っていただけると、光栄です!わたしは、情景が思い浮かぶような小説が好きなので、タスククエストもそういう小説にしたいと思いながら書いています。

マーさんも読まれたんですね。いい本ですよね。この本は事例がたくさん載っていて、とても読みやすくて、わかりやすかったです。

みなさん、今回も素敵なコメントをありがとうございました。

というわけで、今回の読者コーナーは、これにて終了します。

 

ご挨拶

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

また、こんないい方法もあるよ、というご意見がありましたら、わたし(@toshi586014)宛にお知らせください。
もちろん、ストーリーに関するご感想も大歓迎です。

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

【前回のお話】

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タスククエスト ー月がとっても青いからチェックリストを書こうー

第十四話



photo credit: PAKUTASO

わたしは、チェックリストと言われても、何をどうしたらいいかわからず、途方にくれながら家路をたどっていた。ぼんやりと満月を眺めながら歩いていると、目の前が不意に明るくなった。目を細めながら明かりの方角に振り向くと、一件の本屋があった。

そういえば、ここ改築していたっけな。そうか、本屋さんができたのか。本好きとしては、帰りに気軽に立ち寄れるのは、嬉しい限りだ。

そんなことを考えながら、わたしは、『オープン記念100人目のお客様にチェックリストの活用法教えます』というようなことが起こらないかな、とあらぬ期待を抱きながら、ふらりと本屋に立ち寄った。

中に入ると、むせかえるような本の香りが漂ってくる。わたしは少しもじもじしながら、店内をぐるりと見回した。ずらりと並んだのっぽの本棚に、通勤ラッシュの山手線もかくやという趣で本が納まっている。店の奥には、やけに体格のいい店主が、古めかしい椅子に座り重そうな本を読んでいる。あんな重そうな本を読んでいるから体格がいいんだな、とわたしは一人納得しながら、本棚の間を歩き始めた。

本屋に行くと、つい端から端まで本棚を眺めてしまう。幼なじみの彼女、いや係長は、そんなわたしを「見た目の割に細かい」とよくからかう。そんなことを思い出しつつ本棚を眺める。

漫画コーナー、…おっ!『ダイの大冒険』が全巻揃っている、ここの店主は趣味が合いそうだ。

小説コーナー、…『学生服の少年(絵:ふじもなお、文:とし)』か。なぜか気になる本だな。

仕事術コーナー、…『タスククエスト』!

んん!?なんだか聞いたことがある題名だぞ!

わたしは、その古びた本から目を離せなかった。そして、引き寄せられるように手を伸ばすと、本の背表紙にそっと手をかけた。

「その本が気に入ったのかい?」
突然真後ろから声をかけられ、わたしは驚きのあまり本を落としてしまった。振り向くと、体格のいい店主が落とした本を拾っている。

「その本が気に入ったのかい?」
さっきと全く同じ台詞を同じ抑揚で話す店主は、意外にも愛想のいい顔で笑った。

「チェックリストについての本を探しているんだ。」
わたしは、チェックリストのことを思い出したので、見当違いのことを答えた。しかし、店主はそのことを気にする様子でもなく、「それならこいつがオススメさね。」と愛想よく手際よく一冊の本を出した。

『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』

店主の手際の良さに驚きつつ、そのものズバリなタイトルに惹かれ、わたしは買うことに決めた。「じゃあ、これにするよ。お会計お願い。」と言うと店主は、サッと店内のポスターを指差した。

『オープン記念100人目のお客様にチェックリストの活用法教えます』

「お客さんは、ちょうど100人目だ。その本はただでいいよ。持って行ってやっておくれ。」わたしがあまりの僥倖に呆然としている間に、丁寧にブックカバーを付けた本を渡してくる。まるで機械でカバーを付けたように、端がきれいに揃っている。『日本カバー付け選手権』があれば、相当上位に食い込めるだろう。いや、世界も夢ではないかもしれない。

そんなことを考えていると、ふとレジの前に目が止まった。そこには、『ほぼ日手帳発売中』というポップと共に、手帳が並んでいる。なぜかこの手帳を買わなければならない気がして、手を伸ばそうとした時、係長の声が頭に響いた。「としは、見た目の割にちまちました字を書くから、小さい手帳がいいわよ。」
ん?このセリフ、どこで聞いたんだっけ?まあいい、細かいことを気にしない性格なので、心の声は気にせず、しっかりした大きさが魅力的な『ほぼ日手帳カズン』に手を伸ばした。

その瞬間、ごつい体から想像もつかないすばやさで、店主が『ほぼ日手帳カズン』を取り上げると、「悪いね。こいつは売り物ではないんだ。」と言いながらレジ奥にしまった。そして、またも手品のようにヒョイとペンと手帳を取り出して、「代わりにこいつを使ってやってくれ。本のおまけさね。」と差し出した。

少し小振りなペンと手帳は、不思議とわたしの手に馴染んだ。まるで、DIOがジョセフの血を吸ったかのようだ。WRYYYYYーッ!

最高にハイになり、気分良く本屋を後にしたわたしは、満月が照らす道を急ぎ足で家に向かった。早く本を読みたかった。家に着くと、着替えるのももどかしく、本を開ける。序盤から引き込まれたわたしは、時間が過ぎるのも忘れるほどに、ただページをめくり続けた…。

解説

第十四話を読んでくださって、ありがとうございます。

さて、今回としは一冊の本に出会います。それはアトゥール・ガワンデさんの『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』です。

としが引き込まれたように、わたしも引き込まれました。手術や飛行機の運航といった手順が複雑で少しのミスも許されない世界で、チェックリストがどのように活用されているのか、ということを実例をたくさん挙げて説明しています。単純にこうするといいよという話ではなく、失敗例とそれをいかに乗り越えたかということも書かれているので、なぜそうする必要があるかという点の理解が深まります。

そして、良いチェックリストを作るためのヒントが多く紹介されているので、未読の方はぜひご一読ください。

読者コーナー

今回も読者コーナーのお時間がやってきました。
今回は、第十三話へのコメントを掲載します。

今回コメントをくださった方々はこちらです!
(掲載は、時間が早い順番です。)

ふじもなおさん、コメントありがとうございます!そうです、急展開なのです。現代編もお楽しみくだされば幸いです。

ひろきさん、いつも楽しみにお待ちくださって、感謝です!続きは着々と書き進んでいるので、どうぞお楽しみに。

さいころけいさん、二度読みありがとうございます!いきなりの展開で違う話かと思われたかもしれませんが、タスククエストは続きますよ~。

真波さん、早速読んでくださってありがとうございます!素敵な応援のコメントを今回も使わせていただきました。

ひろきさん、なんと嬉しいお言葉を!タスククエスト書籍化計画を目論んでいるわたしにとって、とても力強いです。

陣内さん、コメントありがとうございます!まさかまさかの展開なのです。この先にもご期待ください。

じーにーさん、続きが気になる発言いただき、感謝です!実はこの先は…おっと、まだ内緒なのです。どうぞお楽しみに。

おがわさん、いつもありがとうございます!コーヒーを吹かなくて良かったです。でも、この先にもコーヒーを吹くような驚きの展開が待ってるかも…。

さちさん、先が楽しみなんて、嬉しすぎます!でも、大サソリに食べられてないかどうかは、まだわかりませんよ~。

マーさん、コメントありがとうございます!そうなのです、突然の現代編なのです。冒険の旅の方はしばらくお待ちください。

みなさん、今回も素敵なコメントをありがとうございました。

というわけで、今回の読者コーナーは、これにて終了します。

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

また、こんないい方法もあるよ、というご意見がありましたら、わたし(@toshi586014)宛にお知らせください。
もちろん、ストーリーに関するご感想も大歓迎です。

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

【前回のお話】

タスククエスト ー暗闇を抜けるとそこは…ー | はれときどきくもり

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タスククエスト ー暗闇を抜けるとそこは…ー

第十三話


「とし…、とし…。」

耳元で優しい声が聞こえる。

「とし…、早く起きなさい。今日は冒険の旅に出かける日よ。」

うーん、冒険の旅だって。もう出てるじゃないか。さっきだって、大サソリと戦ったばかり…。

わたしはガバと立ち上がって、大声を出した。
「大サソリは倒したのか?幼なじみの彼女は無事か?」

クスクスと周りから笑い声がさざ波のように起こる。そして、笑い声の波の中から、ひときわ大きな声が波間を割って飛び出してきた。
「とし!あなた、また会議中に寝てたの!!」

わたしは、ぼんやりした頭で声のする方を見ると、そこには、幼なじみの彼女が、怒気を眉間からにじませ立っていた。
そうか、無事で良かった。でも、何で怒ってるんだ。わたしが森の奥に入ったからか?いや、それよりもあの格好はなんだ?まるでスーツのような服装は?

「聞いてるの!?」
再び彼女から鋭い声が発せられた瞬間、わたしは本当に寝ぼけていたことを悟って、急いで頭を下げながら答えた。
「はい、聞いてます!申し訳ございません。係長。」

「全く、これで何回目だと思ってるの。としは本当に寝坊助なんだから。」
と、幼なじみの彼女_わたしより数年早く入社し、今年は係長として新入社員のわたしたちの教育係に任命された_が、わたしを睨みながら言った。

「最近、変な夢を見て、熟睡できないんです。」わたしがあくびをかみ殺しながら言うと、「夢ってどんな夢?」と係長が真剣な顔で聞いてくるので、「え、ええと、わたしが係長と冒険の旅に出て、伝説のタスク管理ツールを探しに行くんです。そして、悪い魔王を倒しに行くっていう…」そこまで答えると、また会議室が笑い声で満たされた。

「としは冒険の旅に出てるらしい。」
「伝説のタスク管理ツールが見つかったら、おれたちにも教えてくれよな。」
「アレフガルドは楽しかったか?」
同僚たちが口々に、わたしをからかう。

しかし、係長だけは、難しい顔をして黙っていた。やがて、いつも通りの様子に戻ったかと思うと、北極のシロクマも寒さのあまりダウンジャケットを着てこたつに潜り込みそうなくらい冷ややかな目でわたしを睨んだ。
「だからといって、会議中に寝ていいってわけじゃあないわよね。」

「係長は夢の中でもずいぶん強気でしたよ。そうやって冷ややかに睨まれて、何度も氷像になるところでした。あははは…」
思わず口が滑って、しまった!と首をすぼめた。すると、案の定、係長の怒鳴り声が会議室に響いた。
「莫迦っ!まだそんな夢物語をしてるの!顔を洗って目を覚ましてきなさい!」

わたしはトイレに行って顔を洗いながら、頭を整理した。
ええと、わたしは叶商事に入社して、研修を受けてるところだったよな。それで、偶然幼なじみの彼女がわたしの教育係になって喜んだんだ。でも、その喜びも束の間、変な夢で寝不足だし、仕事はうまくいかないし。なんだか悶々とした日々を送ってる。
それとも、変な夢を見るのは仕事がうまくいかないせいなのかな?伝説のタスク管理ツールなんてのがあれば、わたしが欲しいくらいだ。

顔を拭きながら会議室に戻ると、係長と同僚たちがニヤニヤしながらわたしを迎えた。いやな予感がしてホワイトボードを見ると、でかでかと『伝説のタスク管理ツール探索係→とし』と書いてある。ご丁寧に、『とし』の部分には花丸まで書いてやがる!

「おめでとー!」
拍手とともに、歓声があがる。くそっ、寄ってたかって楽しんでやがるな。しかし、会議中に寝ていたので、強く抗議することも叶わず、わたしはがっくりとうなだれた。

「見ての通りよ、とし。がんばってね。」
ポンとわたしの肩を叩く係長の顔は、しかし意外に真面目だった。そして、あなたの肩にかかっているのよ、と囁くと皆の方に振り返って、「あなたたちもとしの手助けをするのよ。冒険の仲間ですからね。」と言い、場を沸かせた。

「さて、今日はそろそろ終わりましょうか。次回のテーマは…」
係長は、カッカッカッと小気味良い音を立てホワイトボードに書くと、「これよ!」とペンで指し示した。

『チェックリストの活用』

解説

第十三話を読んでくださって、ありがとうございます。

前回は突然の休載で、ご心配をおかけしました。また、励ましのお言葉をありがとうございます。
今は、すっかり元気になりましたので、タスククエストバリバリ書いております。

さて、今回からタスククエスト現代編が始まります!いきなりの展開で、寝ぼけたとし以上に驚かれたかもしれません。そして、あれ?タスククエストかと思ったら違う話になった?というあなた。ご安心ください。紛れもなく、タスククエストは続いております。

なぜなら、『人生はタスククエスト』だから!

ごめんなさい、思いついたので言いたかっただけです。

こんなことを言っている間にも、大サソリに倒されたとしはどうなったんだー!とか、謎の足音は誰なんだ?と言うあなたの声が聞こえてきます。ごめんなさい。後々明らかになるのでご期待ください。

というわけで、次回の会議は、チェックリストの活用がテーマです。お楽しみに!

読者コーナー

今回も読者コーナーのお時間がやってきました。
今回は、第十二話とタスククエスト休載のお知らせへのコメントを掲載します。

今回コメントをくださった方々はこちらです!
(掲載は、時間が早い順番です。)

さちさん、ありがとうございます!大サソリ怖いですよね~。足音の正体は…まだ秘密です!お楽しみに。

おがわさん、続きが楽しみというのは嬉しいお言葉です。ありがとうございます!今回もお楽しみいただければ幸いです。

ひろきさん、なんて素敵なお言葉を!おもため話(面白くてためになる話)を目指すわたしにとって、勇気が出る一言です!

じゅんさん、コメントありがとうございます!イヤになった時は、素直に休んでみるのもいいですよね。距離をおくと見えることもあるので。

真波さん、コメントありがとうございます!そうなのです、お休みも大事なのです。まさか、この後に、本当に休載するとは思いませんでしたが…。

たぁぼぉさん、ありがとうございます!ご声援のおかげで、すっかり元気になり今回のお話を公開できました。

真波さん、またまたありがとうございます!「物語の種を花にする」素敵な表現ですね。わたしの中の種を咲かすことで楽しんでくださったら、それはそれは最高に嬉しいです。

もあいさん、ご心配をおかけしました。もあいさんもお身体にはお気をつけてください。お互い健康に留意して、元気にバリバリいきましょー。

陣内さん、ご心配をおかけしました。おう、のー、というくらい楽しみにしてくださって、とっても嬉しいです!

さちさん、またまたありがとうございます!おらすっかり元気がでたぞ!

みなさん、今回も素敵なコメントをありがとうございました。

というわけで、今回の読者コーナーは、これにて終了します。

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

また、こんないい方法もあるよ、というご意見がありましたら、わたし(@toshi586014)宛にお知らせください。
もちろん、ストーリーに関するご感想も大歓迎です。

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

【前回のお話】

タスククエスト休載のお知らせ | はれときどきくもり

【タスククエストまとめ】

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いざ夢見るリアリストへの道を歩まん!夢を視覚化して持ち歩くということ

最近、夢についてよく考える@toshi586014です。

以前、このブログでも夢を見つけるための仕組みづくりを紹介しました。始めたきっかけと、仕組みについてはこちら↓をご覧ください。

あなたの夢はなんですか?一日一個夢ノートで夢を見つけよう。 | はれときどきくもり

一緒に夢を見つけませんか?一日一個夢ノート作り(登録編) | はれときどきくもり

夢を振り返って行動しよう。一日一個夢ノート作り(参照編) | はれときどきくもり

この取り組みは順調に進んでいて、わたしの夢がようやく見えてきました。その夢とは…。

と、その前に、こちらの記事を紹介します。夢見るリアリストとして、夢に向かって邁進する男、jさんことjMatsuzaki(@jmatsuzaki)さんの記事です。

【写真募集企画】あなたの夢を視覚化して写真を共有しよう!! | jMatsuzaki

この記事の中でjさんはこのように言われています。

夢を視覚化するというのは、あなたが望む「夢」や「理想」を明確にし、(まるでそれを既に現実化できたかのように)目で見える物として身につけるということです。
(中略)
なぜなら、私たちの人生のほとんどは頭が作り出した結果だからです。あらゆるものは頭で1度作られた上で、それから現実化されるのです。ですから、あなたの頭の中に何を入れるかは大きな意味を持ちます。

つまり、もしあなたが頭の中に入れるものを意図的に選択すれば、それはパワフルな効果を発揮することになるということです。

わたしはこの記事を読み、水飲み鳥のように何度も大きく頷きました。人の視覚のパワーと、頭に入れるものを選択することの効果を、実体験として感じているからです。

そこで、わたしはおもむろに一枚の画像を作りました。それが、こちら↓です。


この画像は、わたしの夢である本の出版を表しています。わたしが現在ブログで連載中の「タスククエスト」が本になった時の姿です。

このロゴと絵は、ゆのきさん(@yunokixxx)が描いてくださったものを使いました。ゆのきさん、あらためてありがとうございます!その時の記事はこちら↓です。

ファンタジーでタスク管理と7つの習慣がわかる!注目中の連載記事 – すみっこの記

これを見ながら、わたしはタスククエストのストーリーを考え、執筆しています。もちろん顔はニヤニヤしています。この画像は、ともすれば道に迷うわたしを、夢に向かって誘う灯台の光となってくれるでしょう。

そして、夢見るリアリストを目指し始めたわたしを鼓舞するかのように、先日素晴らしい記事を見つけました。こちら↓がその記事です。

「運」はコントロールできる!自分の「うんのよさ」を上げる2つの方法

jさんと共に、わたしの夢を強力に後押ししてくださる、じゅんさん(@jun0424)の記事です。この記事を読んだとき、わたしの夢はまた大きな一歩を踏み出しました。
なぜなら、この絵でタスククエストを漫画化して欲しい!と強く感じたからです。そのことはわたしの夢に対する大きなエネルギーとなります。
この記事を糧とし、じゅんさんに「漫画化してください!」とお願いできるような魅力的なお話にするべく、タスククエストの執筆に全力を注ぎます。

最後になりましたが、わたしを夢見るリアリストへと導いてくださったjさんに感謝します。わたしは、アップルパイとして、カウボーイとして、夢に向かって進みます。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

タスククエストに興味が湧いたあなた、こちら↓へどうぞ。

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一回目から読んでみようかなというあなた、始まりの物語はこちら↓です。

タスク管理初心者よ。いざ、わたしと共に冒険の旅へ。その名もタスククエスト! | はれときどきくもり

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タスククエスト休載のお知らせ

タスククエスト休載のお知らせ

8月25日号掲載予定のタスククエスト第十三話は、作者体調不良のため休載いたします。

詳しくは、こちら↓をご覧ください。

夏の水分不足にはご用心!わたしの救急車体験。 | はれときどきくもり

お待たせしてごめんなさい。
次号には掲載する予定ですので、どうぞお楽しみに!

解説

というわけで、休載です。
週刊少年ジャンプが好きなので、ジャンプ風の休載のお知らせを書いてみました。

すでにご存知の方もいらっしゃいますが、リンク先の記事にあるように倒れていました。今はなんともないので、バリバリ続きを書いていきます。

いつも応援してくださるあなたに、心より感謝します。

楽しみにしてるんだからちゃんと書けよというあなた、なんとなく読んでるけど先が気になるじゃないかというあなた、わたし(@toshi586014)宛に応援のメッセージを送ってくださると、元気になります。オラにみんなの元気を分けてくれ!

それでは、次回またお会いできることを、楽しみにしています。

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。

【前回のお話】

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