はれときどきくもり

人生晴れた日もあれば曇った日もある。いい時も悪い時も人生を楽しもう。

タスク管理初心者よ。いざ、わたしと共に冒険の旅へ。その名もタスククエスト!

: 2012年6月18日

序章

 


photo credit: PAKUTASO
 

それは、まだ肌寒い春の朝だった。
 

「とし…、とし…。」

誰かが呼んでいる。
あの声は…母さんだ。
わたしは目を閉じたままぼんやり考えた。
 

夢だったのか。
せっかく、伝説のタスク管理ツールを見つけたのに。
そして、父さんに会いに行けるところだったのに。
しかし、夢なら仕方ない。
 

さらに母の声は続く。
「とし…。早く起きなさい。今日は王様に会いに行く日よ。」
 

わたしはガバと布団をはねのけて起き上がった。
そうだ!
今日はわたしの二十歳の誕生日だ。
成人を迎えた日に王様に会いに行って、冒険に出る許可をもらうんだった。
 


photo credit: PAKUTASO
 

急いで用意を済ませたわたしは、王様の元へ_すなわちわたしの家からも見える、あの大きなお城【アーレン城】へ_向かった。
 

城門をくぐると、兵士がわたしの帽子を見て王様の元へ案内してくれた。
わたしの国では、成人の儀式の日にエボという名の帽子をかぶる習慣がある。
わたしは、少し誇らし気な気持ちで胸をそらしながら兵士のあとを歩いた。
 

玉座の向かいに案内されたわたしは、左膝と右拳を床につけて跪いた。
隣には、先に到着していたわたしの幼馴染が跪いている。
彼女は、チラとこちらを向き、軽くウィンクした。
わたしは彼女に向かって微笑んだ。
 

その時、王様_アーレン国を支配する君主であるデービッド王_の声が響きわたった。
「二人ともよく来てくれた。まずは二人の成人に祝福の意を表す。」
わたしたちは畏まって答えた。
「ははっ。ありがとうございます!」
 

少し間が空いて、王様は静かに語り始めた。
「そなたたちも既に聞き及んでいると思うが、この国は大変な危機にさらされている。
伝説の魔王が復活し、魔物どもが徘徊するようになったため、人々は苦しめられているのだ。
特に夜になると魔物どもは力を増し凶暴になる。
そのため、人々の活動は日の出ている間だけになってしまい、皆仕事が終わらず困っておる。
そなたたちの使命は、伝説のタスク管理ツールを見つけ、人々の生活を改善することだ。
そして、タスク管理ツールを使いこなし、力を蓄え、魔王を倒してくれ!」
 

「ははっ!」
わたしたちは再び畏まって答えた。
 

王様は厳かに続けた。
「冒険の旅は過酷なものとなろう。
そなたたちへのアドバイスだ。この世界の何処かにあるというタスクカフェを探すのだ。
そこにはタスク管理マスターたちが集まるという。
きっと有益な情報を得られるに違いない。」
 

ふと思いついて、わたしは王様に尋ねた。
「それはつまりルイーダの酒場的な場所でしょうか?」
 

ばきっ!

イテテ。何するんだよ。
わたしは幼馴染を睨みつけた。
 

「莫迦っ!舞台裏の話をするんじゃないよ!」
彼女がさらにすごい形相で睨みつけてくるので、わたしはひるんでしまい、
「あ、ああ…。」
としか答えられなかった。
舞台裏って何のことだよ!とは言えない…。
 

「ごほん、二人とも王の御前ですぞ。」
宰相のカイーゼがわたしたちをたしなめた。
 

「失礼いたしました。」
わたしたちは再び跪いて非礼を詫びた。
 

王様はにこやかな顔になり、先ほどとは打って変わって優しい声で話を続けた。
「よいよい。
そなたたち若人が次の時代を担うのだから、元気でいてもらわねば、わたしも安心して引退できぬというものだ。」
 

「またそのようなお戯れを。」
宰相のカイーゼが苦い顔で答えた。
 

王様は瞬間憂いを込めた顔で、
「カイーゼには苦労をかける。」
と呟いたあと、再び厳かな声でわたしたちに呼びかけた。
「さあ、二人の若人よ。勇者候補たちよ。
いざ、冒険の旅に出るのだ!
行く手には多くの困難があろう。
しかし、お互いに力を合わせ、先人たちより知恵と力を借り、乗り越えて行くのだ。

また、この世界には、失われしタスク管理の技を記した書物があるそうだ。
それを見つけ出せば、大いなる力となり、そなた達を助けてくれるだろう。

旅の無事を祈る。」
 

わたしたちは王様の言葉を胸に刻み、万感の想いを込めて答えた。
「ありがたきお言葉!
われら二名、本日より冒険の旅にまいります。」
 

王様の元を辞したわたしたちは、冒険の旅に出る準備をするため、町に向かって行った。
 

王の間で、宰相のカイーゼは難しい顔をして王様に尋ねた。
「あのものたちは、無事に旅を終えられるでしょうか?
特に、としと申すものは、【あの父親】の息子と聞いております。」
 

王様は希望と絶望が混ざったような複雑な顔をしながら、静かに答えた。
「わからぬ。
しかし、何故かあのものたちを見ていると、希望を抱きたくなる。
しかし、結果はあのものたち次第なのだ。
われらにできることは、信じることだけだ。
あのものたちを信じようではないか。」
 

「御意。」
深く礼をしたカイーゼは、窓の外を眺めた。
外には二人が向かった大きな町が広がっている。
さらにその外には広大な世界が広がっている。
いまや、魔物たちの蠢く世界が…。
 

解説

 

最初に、ここまで読んでくださったあなたに感謝します。
 

今回より新連載「タスククエスト」を始めます。
 

「タスククエスト」では、タスク管理初心者であるわたし(@toshi586014)が、タスク管理を始めて試行錯誤したことを踏まえて、タスク管理をする方法や考え方を紹介します。
といっても、まだまだ始めたばかりなので、ツールや手法も定まっていませんから、きっと紆余曲折すると思います。
しかし、その紆余曲折する様が、今後タスク管理を始める方への道標となれば幸いです。
 

なぜ、ストーリー仕立てなのかというと、わたしがそういうのが好きだからです!
子どもの頃から、伝記漫画や不思議シリーズが好きでした。
楽しく学べるのって、とっても素敵ですよね!
 

この連載のストーリーを楽しみつつ、タスク管理も楽しんでいただけたらこの上ない幸せです。
 

晴れた日も、曇った日も、素敵な一日をあなたに。
 

Posted from するぷろ for iPhone.

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タスク管理初心者よ。いざ、わたしと共に冒険の旅へ。その名もタスククエスト!」への10件のフィードバック

  1. […] 「その帽子。君たちがかぶっているのは成人の儀式で使うエボだ。しかもまだ新しい。ということは、つい最近成人の儀式を終えたばかりということだ。それはつまり、君たちが町から出て間もないとうことを示している。今この世界では、よっぽどの事情がない限り、未成人が街の外に出ることはないからね。それに──」 […]

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